解呪シーンその6:リネア姫と魔法のバイブ
<シチュエーション>
「このマジック・アイテム―――魔力が込められたバイブを舐めれば、呪いが解けるかもしれない」と言って、ダーデン(=『オレ』)はリネアの目の前にバイブをつき出す。
リネアは素直に、バイブをくわえる………
………
| 【ダーデン】 |
「さっそくだが………リネア姫。このマジック・アイテムを舐めるんだ。あ、べつに汚くないから、その点は心配しなくていいよ」 |
そう言って、オレはグイッと、リネアの目の前にバイブをつきだした。
素直に、バイブに顔を寄せるリネア。
舌をだして、バイブを舐めはじめた。
| 【ダーデン】 |
「根本からなめ上げるようにして」 |
| 【リネア】 |
「こぉれすかぁ………レロレロ」 |
| 【ダーデン】 |
「そうそう。次は、棒の先を、唇で挟みこむようにしてみようか?」 |
| 【リネア】 |
「ふ、ふぁい………ンゴンゴ」 |
リネアはバイブの亀頭にあたる部分を口に含む。
| 【ダーデン】 |
「舌先で、ていねいに舐めて。………もうちょっと、小刻みに、震わせるようにして。あぁ、いいよ」 |
| 【リネア】 |
「ペロペロペロ………」 |
舌先を上下させつつ、バイブの鈴口のあたりを丹念舐めまくるリネア。
| 【ダーデン】 |
「その調子で、つづけて」 |
| 【リネア】 |
「ぷはぁ………は、はぁい。ペロペロ………」 |
呼吸が苦しいのか、いったん、バイブから口をはなした。唾液の銀色の橋が、バイブの先端と彼女の唇をつなぐ。
再度、リネアはバイブをくわえて、舌をつかう。
やがて、マジック・アイテム=バイブに変化があらわれた。
こころなしか、全体が赤黒く変色しはじめた。
バイブの先端―――鈴口にあたる部分から、タラーリタラリと透明な液がにじみ出てきた。
その液体が口に入ってしまったらしく、リネアは軽く咳こんだ。
濃い粘性をおびた透明な液体は、タランと糸をひいて、リネアの口の端からしたたる。
| 【ダーデン】 |
「ガマンして。中断しないで。さぁ」 |
| 【リネア】 |
「ハ、ハァイ………チュパチュパ」 |
………
………
………
| 【リネア】 |
「ハァハァ………チュッ、ズルズル………ウ、ウン」 |
30分近く、舐めつづけただろうか?
さすがに、リネアも疲れた顔をしていた。
| 【ダーデン】 |
「疲れた?」 |
| 【リネア】 |
「モガモゴ………。アゴがつかれて………」 |
| 【ダーデン】 |
「そう………じゃ、今日はこれくらいにしておこう。ご苦労様。もういいよ」 |
| 【リネア】 |
「ハ、ハァイ」 |
よほど疲れたのだろうか? リネアはバイブから口をはなすと、ヘナヘナと、床にへたりこんでしまった。
声にも元気がない。
唇は粘液でベトベトで、ピカピカ光って見えた。
オレがそう声をかけて、アタマをやさしく撫でると、リネアは顔を上げて、ニッコリほほ笑んだ。
(いくら呪いを解くためとはいえ、毎度、辛い目をあわせているのに、こんな屈託ない笑顔を見せてくれるなんて………)
オレはリネアの純粋なココロのありようを目の当たりにして、大げさではなく、感動した。
(今日の解呪だって、バイブを舐めさせられるなんて、女の子ならけっして望んでやりたいことじゃないだろうに………)
まだ少し足もとがふらついていたが、リネアはンショと立ち上がった。
| 【リネア】 |
「ダーデンさん?」 |
| 【ダーデン】 |
「なんだ?」 |
| 【リネア】 |
「さっきからずっとフシギに思ってたんですけど………とても変わったカタチをしてるんですね? その、マジック・アイテム」 |
まじまじとバイブを見やるリネアの瞳があまりに純真なので、オレは思わずきいた。
| 【ダーデン】 |
「リネア姫。バイブって、どんなものか知ってる?」 |
フルフルと首をふるリネア。
| 【リネア】 |
「聞いたこともないです」 |
| 【ダーデン】 |
「………」 |
………