〜 しっかり揉みなさい! 〜
スズカとの剣道勝負に負けた天馬は、スズカにマッサージを命じられる。
「それにしても、疲れたわ。剣道大会が近いものだから、ここのところ、剣道部の練習がハードなのよね。
もっとも、練習のプランを考えているのは、部長のわたしなんだけど。
とはいえ、おかげで、体の節々が痛いわ」
「‥‥というわけで、天馬。マッサージよろしくね。
『負けたら、相手の言うことを何でもひとつ聞く』って約束したとおり、
敗者の天馬は今だけ私のドレイなんだからね。
真心込めて、マッサージしなさい。手を抜くんじゃないわよ!」
「‥‥‥」
『負けたら、相手の言うことを何でもひとつ聞く』とは約束したけれど、
ドレイになる約束までした覚えはない。
しかし、あらためて指摘すると、げんこつが降ってきそうだったので、
天馬はスズカのご命令どおり、マッサージをする。
(スズカの言うとおり、剣道すると、肩や腰が凝るんだよね。
実は、子供の頃からお父さんに頼まれてマッサージをしていたから、得意なんだ)
畳の上に寝転がったスズカの上に馬乗りになって、天馬はスズカの肩や腰を揉む。
「練習ばかりしているから、わたしの体って、筋肉が付いて、固いでしょう?」
そういうスズカ自身の言葉に反して、実際に触れてみると、すごく柔らかい。
女の子の体って、こんなに柔らかいんだ。と、天馬は思う。
制服越しとはいえ、こうして女の子の体に触れるのは初めてな天馬は、
マッサージしながら、内心ドキドキしてしまう。 |